きっかけ

事務長からの依頼

私がこの透析管理ソフトを作ったのは必要に迫られてのことでした。

当時私は透析室の看護師をしておりました。そのころは透析の経過表や処方箋はすべて事務員さんや透析スタッフが手分けして手書きとハンコを押して作っていました。

事務員さんや透析スタッフが総出です。一通り透析が終わってからでしたので残業です。

そんな時に事務長さんからエクセルを使って自動で経過表や処方箋を印刷できるようにできないか、と相談を受けたのがこのマクロのきっかけです。

マクロ(VBA)との出会い

その当時私はエクセルにマクロ(VBA)があることを知りませんでした。ですのでエクセルの関数で何とか作ろうと参考書を求めて本屋さんに行きました。確か新宿の紀伊国屋書店だったと思います。そしてパソコン関係のコーナーに行ってエクセル関数の本を見てふと隣のコーナーを見ましたら見慣れぬエクセルVBAの文字が書かれた本がずらりと並んでました。

「なんだこれは!」がその時の最初の感想です。

この時が初めてのマクロとの出会いであり、プログラミングを始めたスタート地点でした。

蛇足ですがエクセルやワードは単体で購入しても1万円以上して高価なものですが、こうした開発ができるソフトとしてみればむしろ妥当な金額かもしれません。

そこに並んでいた1冊の本「10日でおぼえるエクセルVBA」という本が目にとまりました。

マクロのコードが書かれている活字の種類がこの本のものが一番気に入ったのでこの本を買いました。本の活字で選んだのは初めてでしたがやっぱり活字にもその人の好き嫌いがあると思いました。数多くのエクセルVBAの解説書がある中で活字が好きでこの本を選びました。日本語の活字はどれでも特に気にしなかったのですが、プログラムが書かれている活字にはなぜか特にこだわりがありました。

そのような経緯で10日でおぼえるエクセルVBAを購入しました。

現在でもこの本は販売されていますが私が購入した黄色の表紙の瀬戸 遥さん著の本ではなく、別の方が著作しております。